車、カメラ、時計と三大メカニカルものが大好きなxjの徒然なるままに

2012-09-29

Leica M, So What? 

新しいMモデルがLeicaから発表されてしばらく経つ。

10年ほど前は、TTLが付いただけでも、正統派Leicaでないというような論調の記事が多かったが、なんか驚くほど肯定的。辛口コメントが言える業界関係者が減ってしまったのかなあ。海外サイトの書き込みなど一般の消費者のほうが覚めてる気がするが。。。やはりこの世界もビジネス中心で、盛り上げたい気持ちが取材側にもあるのか、親会社Hermesへの気遣いがあったりするのだろうか。。。 

それで新モデルだが、Leica Mと呼ぶそうで、これまでのM+数字というネーミングは終わるとのこと。どういうわけか車と比較して、Porsche911はモデルチェンジしてもPorsche911だろう、と書いている記事があったが、そうかな、別に車と同じと思わなくてもいいように思う。何か、すべてマーケティング的な考え方が中心にあって、進められているように感じるのはわたしだけ?Hermesバージョンがあったり、ちょっとした機能的マイナーチェンジを、ロゴや刻印のありなしでpremiumつけたり。大体、本当にLeicaで写真をと考えている人が、動画とるのかな?ライブビューがそんなに必要かな?また、すぐにマイナーチェンジで赤ロゴ消して刻印いれるんだろうな。

古いからいいとは言わないが、100年かけて培った写真という文化が挑戦されているのかな。

Henri Cartier-Bressonの言葉から転載。 

撮ることと描くこと - 並行する行為。
写真とは私にとって、永続的な視覚の刺激の中に、ごく自然発生的に生じる瞬間と瞬間の永続性を捉える衝動だ。
いっぽう絵は、私たちの意識がある瞬間に捉えたものを、描くという過程で丹念に練りあげるように作品化する。
写真は即時の動作だが、絵は思索なのだ。
1992年4月27日


愛機M9-P。何となくこの機会を逃すと往年のLeicaの雰囲気は消えるような気がしたが、これを手に入れてよかった。

追記:写真は下手でCan not afford to Leicaなので、単なる思い入れの話ということで。。。

[RICOH GR Digital III 28mm F1.9]