車、カメラ、時計と三大メカニカルものが大好きなxjの徒然なるままに

2009-07-11

Nikon College 基礎土曜講座 (2)


[Nikon D90]

今日感じたのは、「やっぱり写真は表現」であること。
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鑑賞距離は対角線長さの1.5倍離れて見る。
画角が違うとシャッタースピードも見直す。
ISOの数字が小さいと階調が落ちる。
ISO200から100への変更は、200→400→800まで変えたほどの違い。
昼間の「青かぶり」。
緑の表現がデジカメでの問題。
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基本絞り 1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 22
シャッタースピード 2 4 8 15 30 60 125 250 500 1000 ... 1/8000

一段絞ると光量がx1/2で+1EV、一段開くと光量がx2で-1EV。
1EVで光量が2倍違うことになる。EVはExposure Value。
絞りは円の面積になるから、絞りを変えるということは面積を変えること。
すなわち√2倍きざみになっているのが基本絞り値。
ISOは、100→200→400→800→1600と増えるごとに1EV増えていく。

例えば、ISO100、F4でシャッタースピードが1/15だったとする。F2.8に一段開くと+1EVとなるので、シャッタースピードを1/30とできる。もしもっとハイスピードとしたいなら、ISOを100→200→400→800→1600→3200と+5EVとすると、シャッタースピードも、30→60→125→250→500→1000と1/1000まで高速シャッターが使える。
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デジタルカメラは数値化している。
そのもとが、RGB、光の三原色。
太陽光(白色)をプリズムに通すと、屈折率の違いで、手前にB、奥にR、真ん中にGが分散する。すなわち、光の三原色RGBを混ぜると白になる。
一方、絵だと黒になる。だから、ルーブルの絵は色を混ぜて描いているので暗くなる。オルセーの絵は点描画なので明るくなる。

600万画素なら3,000x2,000の各画素(ピクセル)にフィルターがあって、一つ飛ばしにRGBを埋めているが、RとBに150万画素だが、Gに300万画素と倍割り当てている。これは150万+150万で後の150万画素は明るさに使ってる。すなわち明るさを決めているのは「緑」。ちなみに、RGBの補色がCMYK、すなわち、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック(blackのk)。

DXフォーマットだと受光素子のサイズは24mmx18mm。ここに600万画素あるということは、1画素の大きさは、8μx6μ。髪の毛ですら100μあるので、いかに小さいことか。
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RGBそれぞれに0~255の256階調(=2の8乗)が割り当てられている。
すなわち、RGB3色で、2の8乗x2の8乗x2の8乗の約1,670万色。
これが液晶などで言ういわゆる「24bitフルカラー」と言うこと。
これが各画素に当てはめられるから600万画素ならx600万ピクセルもある。
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JPEGはカメラが現像してしまう。
モードの違いは圧縮比の違い。
ファインで1/4圧縮、ノーマルが1/8、ベーシックが1/16。
8ビットで現像してデータを保存しているので、256階調。
もとのRGBも256階調なので1:1の関係。
したがって画像をあとでいじらないなら問題ないが、
いじると256階調以下にデータが落ちてしまう。

一方RAWは未現像。
12ビット、すなわち2の12乗=4,096階調で保存する。
CaptureNX2で調整してここから256階調を自由に選んで現像する。
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面白かったのは白と黒に対してカメラの自動露出のいい加減さ。
まずは普通に壁の黒い部分を撮影すると白っぽくなる。

これを絞りを-3EVとするとしっかりとした黒が表現できる。


次に黒い部部のみを撮影するとかなり白っぽく写る。

同様に-4EVとすると引き締まった黒となる。


次に真っ白なスクリーンを普通に撮影すると上記の黒のときと同じような色になる。

今度は+4EVとするとすっきりとした白となる。



これをヒントに家に帰ってから、まずはThinkpadの黒を撮ってみる。
はじめは普通に。

ちょっとピンボケだったが、なんかテカテカした安っぽさを感じる。
これを-3EVとすると高級感あふれる黒となる。


最後は、なかなか黒がきれいに撮れないろびんで撮影。いずれも-2EV。


[Nikon D90]