車、カメラ、時計と三大メカニカルものが大好きなxjの徒然なるままに

2012-06-15

Leica M9-P + Summilux-M 35mm F1.4 ASPH

Leica has come! ついにやって来た、ライカ。 

あれこれ考え始めてから、もう10年以上。はじめはまだデジタルが出ていない頃で、M3にしようか、当時の現行バージョンのM6とか考えていたのが、大阪に単身赴任にしていた2000年代の初め頃。あれからいろいろあって、デジタルが出てしまったのが、決心を鈍らせた。初期のM8は案の定ライカ派からは評価もあまり良くないように感じたので、ずっーと躊躇してきたのが本音。その後のM8.2はLeicaらしくない、おふざけネーミングと思った。そしてM9のフルサイズがでて、さらにM9-Pになって、ようやく世の中に認められたようにも感じた。

特に、次に出る出ると言われているM10のうわさが、「現代的なフォルムになる」とか「動画機能がつく」とか、あまりどうでもいいことだったし、往年のライカの味がもしかするとなくなるのかなと危機感もあった。Leicaに動画というのは、どう考えてもこれまでの歴史とは違う路線で、新しい道へ行くには遅すぎるように思うがどうかな。以前誰かの言葉で、「写真は時間の一瞬を切り取って無限の時間を感じさせる」、一方、「絵画は作成中の長い時間を一枚の絵に表現する」とあったと思う。映画も好きだが、この二つの価値観が気に入っているので、M9-Pがわたしにとっての完成系かもしれないと感じ始めていた。

実は愛車のJaguar XJ(コードネームで言うとX350系)を購入するときも、これがおそらく昔のJaguarの雰囲気を残す最後のモデルと感じた。案の定、その後すぐのマイナーチェンジのX358系は、押し出しの強いフロントとエアインテークがついた、いかにもアメリカ市場向けのアメリカン。そして現行の近未来的なX351系(なぜコードネームが後戻りするのかな)の過去と決別したデザインに興味はわかない。

それで6月1日の会社帰りに時間があったのでライカ銀座に寄った。レンズくらいあれば先に買うかなと思っていたが、あいにくSummilux35mmは予約待ちだとかで入手困難とのこと。いろいろと購入の仕方の話をしていると、そのうちに6月中には入りますとの声が。そうなら考えますからと予約。参考まで本体も予約しておきますねと担当者。まあ、当分入らないかなあと思っていると、先週末土曜日仕事帰りに電話があって入りましたと担当者。「早い」。考えるまもなく週末までには伺いますと言うことで、久しぶりの清水の舞台の1週間だったが、思い切って購入。

Leicaは、是非、カメラの歴史を背負って生き抜いてほしい。経営が厳しかろうと、あまりブランド商売に毒されず、工業(工芸?)製品のあるべき姿を押し通してほしい。

と言うことで、一生もの。(写真はライカ銀座で購入時に撮影)

[RICOH GR Digital III 28mm F1.9]